葬儀の悩み相談もオンラインでタイムリーにできる

葬儀のお悩みは、大きく2つにわけられます。
1つは生前相談、もう1つは実際に亡くなったときの相談です。
生前相談は、さらに2つにわけられます。
1つは、自分の葬儀について気にされている、本人からの悩み相談です。
もう1つは、高齢のご家族や闘病中のご家族を抱えているご家族からの相談になります。
いずれの相談も費用面やプラン、サービスなどについての相談が多いです。
これまでは対面や電話で行ってきましたが、オンラインで行うことで、よりタイムリーに寄り添うことが可能になります。

本人からの生前相談

近年は終活がブームになるなど、本人が自分が亡くなった後のことを生前に相談したいニーズが増えています。
ひと昔前であれば、死後のことは残された家族に任せるのが当たり前でした。
自分が亡くなったときのことなど考えられない、縁起でもないという方が多かったものです。
しかし、最近は生前に自分の葬儀の悩みを抱える人が増えてきました。
どのような事情や背景があるのでしょうか。

自分と向き合う人が増えている

人生80年、100年といわれる長寿社会になり、老後の時間も長くなっています。
いろいろと考える時間が持てるようになり、自分の葬儀のことを生前に相談したい人が増えてきました。
こんな葬儀がしたいという、ニーズを持つ方も多いです。
たとえば、家族や友人が悲しむより、楽しい雰囲気にしたいと音楽葬などを希望される人もいます。
自分が恐怖を持つことなく旅立てるよう、好きな物に囲まれた葬儀にしたいというニーズも少なくありません。
自分が思い描くような葬儀ができるのか、元気なうちに相談し、実際に行ってもらえるよう、おぜん立てをしておきたい人も多いです。

家族に負担をかけたくない

かつては子どもの数も多く、親の葬儀は長男、長女が取り仕切るのが当たり前で、兄弟姉妹のサポートも得られました。
しかし、今では子どもの数が少なくなり、高度成長期やバブル期のような、年功序列で収入が右肩上がりになる時代も終わっています。
多くの子どもたちが、住宅ローンや教育費の支払いに悩み、年金財政の不安もあり、老後の生活資金や医療費などに不安を抱えている時代です。
そんな時代にあって、子どもなど残される家族に、自分の老後や死後の費用負担をかけたくないと心配する親が増えてきました。
生前に葬儀会社の互助会や会員になって、お金を積み立てたり、生前契約を済ませたりしたいという方も多いです。

生前相談をオンラインで取り込む

こうした生前のタイムリーなお悩みを取り込む手段として、オンライン相談が活用できます。
高齢者でもスマホやタブレットを使いこなしている人は多く、お孫さんとのテレビ通話を楽しんでいる人も少なくありません。
1人では操作が難しい方も、同居のご家族や実家にご家族が来たときなどにサポートしてもらって、相談することも可能です。
死後のことなので、ご家族と一緒に相談できるのもメリットです。
会員になって積み立てを行っても、生前契約を行っても、残されるご家族が了解していないとスムーズに進みません。
ご家族も一緒に相談できるのは、よりメリットにつながります。
葬儀会社がオンライン相談をはじめると、以下のようなケースも対応が可能です。
お問い合わせの幅を広げ、成約につなげるチャンスが広がります。

高齢で外出や移動が難しい

年齢を重ねると足腰が痛くなったり、身体機能が低下してきたりして、外出が難しくなる方も少なくありません。
最近では、体は元気でも、事故の未然予防のために免許返納を行い、移動手段がなくて困っている方もいます。
とくに地方では、相談に行きたくてもバスやタクシーがなく、マイカーが使えないと、葬儀会社に相談にも行けないケースもあります。
そうした場合も、オンラインなら自宅で気軽に相談することが可能です。

闘病中で入院している

闘病中で入院している場合、今すぐにでも相談したいニーズが発生している状況です。
今すぐ相談したいという、タイムリーなニーズを取り込めます。
病室でもスマホやタブレットの利用はできるので、ご家族がお見舞いに来たときや、看護師のサポートを得て、タイムリーな悩み相談を受けることが可能です。

老人ホームなど介護施設で暮らしている

老人ホームなど介護施設で暮らしている方も、オンライン相談のニーズを持っています。
体が思うように動かない、車椅子や介助が必要となると、なかなか相談に来られません。
外出したくても、人手不足のため、介護職員の付き添いをなかなかしてもらえないこともあります。
話を聞かれるのが嫌なので、1人でこっそり相談したいニーズも高いです。
スマホやタブレットが使える方なら、すぐにでも相談できますし、インターネットにつなぐなどの環境設定なら、介護職員もサポートしてくれます。

離れた場所に住んでいる子どもたちと一緒に相談したい

オンライン相談の設定を工夫すれば、別居の子ども家族とも一緒に相談できます。
ご本人による生前相談は、ご夫婦で行うケースや、お子さま同席のケースが多いです。
もっとも、お子さまは遠方で別居していたり、時間がとりにくく、なかなか同席できなかったりすることから、タイムリーな相談ができず、先延ばしになっているケースが少なくありません。
オンラインで3ヶ所を結ぶなどすれば、相談したいと思ったタイムリーなタイミングで実現できます。

ご家族からの生前相談

ご家族からの生前相談でも、オンラインへのニーズは高いです。
以下のようなニーズを取り込めます。

本人に気づかれず相談したい

葬儀のことは、本人に気づかれずに相談したい方がほとんどではないでしょうか
本人と同居しているケースなど、自宅に葬儀会社のスタッフに来てもらえば、すぐに気づかれてしまいます。
葬儀会社に来訪した場合も、留守番をさせられ、パンフレットなどを持ち帰ることなどで気づかれる場合は多いです。
オンラインならば、気づかれないように相談できます。

今住んでいる場所から実家近くの業者に相談したい

葬儀は通常、亡くなった方の住んでいる地域で行われます。
そのため、喪主となる子どもが遠方で別居していると、簡単には相談できません。
オンラインなら、遠方からでも場所を問わず相談してもらえます。

忙しくて相談に行けない

子ども世代は仕事や子育て、親の介護に忙しく、相談に行く時間も思うようにとれません。
オンラインなら移動時間が不要で、空いている時間を見つけてタイムリーに相談できるのがメリットです。

亡くなったときの相談

亡くなったときは、すぐにでも相談しなくてはなりません。
これまでは電話と対面だった相談も、オンラインで行えればよりスムーズです。
家族からすれば、すぐに決めたいけれど、どんな業者なのかも気になります。
顔を見ながらタイムリーに相談できれば、電話の声だけでの相談より安心感があります。
依頼者と葬儀会社の信頼関係を築くのが急務なので、顔を見ながら相談できると、相手への信頼度も高まりやすいです。
オンラインなら、葬儀会場を動画でリアルタイムに見せ、オンライン見学ができるなど、工夫次第で相談者のニーズに応えられます。
ツールを工夫することで、プランの提案画面もすぐに見せられ、その場でタイムリーに見積もりを提案することが可能です。
費用が見合わなければ、その場ですぐ修正して提案ができるので、ほかの業者に流れてしまうリスクも防げます。