子育ての悩みは、誰にも相談できずに抱え込んでしまうパパやママが多いです。
その結果、虐待やネグレクトなどの悲しい事件につながったり、夫婦仲がうまくいかなくなったり、離婚をして親権を争うなどの問題に発展することもあります。
円満な環境で子育てをしていくために、気軽に相談できる窓口が必要です。
子育て中は外出したり、時間を作ったりすることが難しいため、自宅からオンラインで相談できるのがベストです。
専門家のアドバイスを通じて、心身の負担を減らせる方法を見ていきましょう。
この記事の目次
相談しにくい子育ての悩み
子育てがはじめての方はもちろんですが、子どもはそれぞれ個性があるので、さまざまな問題や悩みに直面します。
一方、誰にも相談できず、悩みを抱え込んでいるママやパパが多いが現実です。
余裕がない
子育ては、とくに幼い頃は24時間体制で目が離せないこともあり、心の余裕もなく、心身の負担が蓄積しがちです。
悩みを相談したくても、その時間さえないほど、子育てに追われている方も少なくありません。
自宅から離れられない
子育て中は保育所に預けるか、親などが預かってくれない限り、子どもから目が離せません。
そのため、行政機関の窓口や心療内科、子育て専門のカウンセラーなどのもとに相談に行くことが難しいです。
近くに相談相手がいない
専門家への相談でなくても、ちょっとした悩みや不満、不安などを誰かに相談できれば、心の負担が軽減できます。
しかし、配偶者は仕事で忙しかったり、子育てに目を向けてくれなかったりで、相談できないと感じている方もいます。
両親や義理の両親は、子育てするのは当たり前だといった感覚だと思い、相談しにくいと思い込んでいる方も多いです。
相談してもサポートが受けられない
いざ、配偶者や親、兄弟姉妹やママ友などに相談しても、思ったようなアドバイスが得られなかったり、期待していたサポートが得られなかったりすると、テンションが下がります。
その結果、自分一人で対応するしかないのだという気持ちになり、悩みを抱え込むことになるのが問題です。
子育ての悩みを相談する窓口
子育ての悩みを相談する窓口は、子どもの成長段階や悩みの種類により、さまざまなものがあります。
これまでは相談者のほうから相談に訪れるか、何かトラブルが発生した段階で児童相談所などが訪問するといった形でした。
インターネット環境が普及したこれからの時代は、オンライン相談窓口を開設して、自宅からすぐに相談できる体制作りが求められます。
早期に相談ができることで、虐待やネグレクトの未然予防や離婚の防止につながります。
行政機関
行政機関では、妊娠中から産後の助産師や保健師による訪問相談を実施したり、子育て支援課などが地域のセンターなどでパパ・ママ教室を実施したりしています。
福祉課では児童手当や母子家庭向けの支援などの相談も行っていますが、いずれも自宅からオンライン相談ができれば、より相談しやすくなるでしょう。
助産師や心理カウンセラーなどの専門家
助産師や心理カウンセラーといった専門資格を持つ方、教育カウンセラーやキャリアコンサルタントなどの資格を持つ方が、ママやパパの悩みに対応するオンライン相談窓口を開設すれば、自宅から相談ができるようになります。
専門家の中にも子育て中の方や、家族の介護などを担っている方もいるかもしれません。
オンライン相談なら自宅でリモートワークができ、隙間時間を使えるので、お互いにとってメリットがあります。
子育て経験のあるアドバイザーなど
子育て経験者が自分の経験を活かして、地域のコミュニティセンターで相談に応じたり、カウンセリングルームなどを開設していたりすることもあります。
オンライン相談を行えば、より対象を広げて子育てサポートをすることが可能です。
ママの悩み
ママの悩みも、その人によってさまざまで、子育ての段階などによってもいろいろな悩みや不安などが生じます。
旦那さんや家族の協力が得られない
旦那さんがまったく子育てに関与してくれない、親のサポートが得られないなど、ワンオペ育児でストレスがたまっている方も多いです。
幼いときの手間のかかる育児だけでなく、学校の成績や進路で不安があるのに旦那さんがまったく関心を持ってくれない、お受験に協力してくれないといった悩みもあります。
虐待やネグレクトの不安
育児が思うようにいかず、思わず声をあげたり、手をあげてしまったりしそうになるなど、自分が虐待してしまわないか不安を抱えている方もいます。
ストレスから解放されたくて育児を投げ出したくなるなど、ネグレクトをしてしまうかもと思い悩んでいる方も少なくありません。
実際に虐待やネグレクトを起こさないよう、心身の負担を感じている段階や、軽度に留まっている段階で相談できれば、悲しい事件も避けることが可能です。
仕事との両立に悩んでいる
妊娠や出産をしても、子育てしながら仕事を続けたいと思う女性が増えています。
しかし、現実には思うようにいかないことも少なくありません。
妊娠しても仕事を続けるつもりでいたのに、つわりが辛くて離職してしまうケースもあります。
産休や育休を経て職場復帰するつもりが、自分のポジションがあるか不安になったり、IT化などのスピードについていけないかもと焦ったりする方もいます。
実際に職場復帰したら、子どもの急な病気や保育園、学校からの呼び出しが多く、想定以上に大変と悩む方も少なくありません。
子育ても仕事も手を抜きたくないと負担を感じている方をはじめ、どうすればいいか分からなくなっている方の相談に乗ったり、キャリアの再構築などを提案してくれたりする人がいると、心身の負担を取り除けます。
キャリアカウンセラーなどによるオンライン相談窓口も、子育て中のママには嬉しいサービスです。
シングルマザーの悩み
シングルマザーの場合、仕事との両立の大変さで心身の負担を感じている方をはじめ、経済的な負担を持っている方が少なくありません。
心の負担を和らげてくれる心理カウンセラーをはじめ、教育面や進路の相談に乗ってくれる教育アドバイザー、母子家庭として経済面の相談に乗ってくれる窓口によるオンライン相談が受けられると安心です。
パパの悩み
子育ての相談をしたいのはママと思われてしまうのが、パパの悩みです。
育児休業をして、仕事復帰したママと交替で子育てをしているパパもいます。
中にはシングルファーザーとして、子育てを頑張っているパパもいます。
しかし、子育て相談というと「ママが~」と案内されていることも多く、相談しにくいのが悩みです。
どこに相談すればいいか分からない
子育てが相談できそうな窓口を探し当てたとしても「ママのお悩みを」などと案内されていると、パパは躊躇してしまいます。
行政の窓口をはじめ、相談を受けるのが女性であることも多いので、パパの立場に立って寄り添ってもらえるのか、パパ向けのアドバイスが得られるのか悩む方も多いです。
イクメンパパも相談しやすい、オンライン相談のサービスがあると助かります。
相談するのが恥ずかしい
日本ではまだまだ男性が子育てするイメージが定着しておらず、イクメンと思われるのも恥ずかしいと感じる方がいます。
育児休業を取得してずっと自宅にいたり、本来なら会社で仕事をしている平日の昼間に、行政機関の窓口などに子どもを連れて相談に行ったりすることを、恥ずかしいと思うパパは少なくありません。
オンライン相談なら自宅にいながら相談できるので、誰かに見られたくないパパの精神的な負担も軽減できます。