矯正は気になる歯並びを治す小児矯正をはじめ、大人になってからでもチャレンジできます。
矯正は年数もかかり、その間に痛みが生じたり、生活に若干の影響が出たりすることもあります。
また費用もかかるので、必要性を感じても、実際にはじめるまでに悩むものです。
オンライン相談を通じて丁寧に説明することで、悩んでいる方の後押しが可能です。
長い矯正期間は、経過観察をオンラインですることにより、患者さんの負担も減らせます。
この記事の目次
矯正は決断するまでに時間がかかる
矯正は歯並びの状態や年齢などにより、1年から3年などの年数が必要になります。
歯が動く際に痛みが生じる、見た目がよくない、歯磨きがしにくいなど生活に影響も出るため、矯正をはじめるか悩む方も少なくありません。
一般的には保険が適用できず、自費診療となるので、費用もかかります。
そのため、費用面でも悩まれる方が多いです。
歯科医院に何度も通ったり、いろいろな歯科医院で相談したりと、見積もりをとりながらもなかなか踏み切れない方も少なくありません。
小児矯正の場合、はじめるタイミングを逃すと矯正期間が長くなるなど、スムーズに進まない恐れがあります。
大人の矯正は先延ばしにするほど、歯並びが整う時期が遅くなり、仕事やスポーツ、結婚、妊娠などにも影響を与えることがあるため、配慮が必要です。
矯正をする必要があるなら、適したタイミングではじめられるよう、事前相談でしっかり必要性を伝えることが大切です。
矯正は見た目の問題だけではない
矯正は見た目をよくするためと思われがちですが、歯並びが悪いと歯が磨きにくく、虫歯や歯周病になりやすい、集中力が低下する、肩こりに悩まされやすいなど、心身に影響が及ぶこともあります。
そのため、早い段階で歯並びを理想の位置に整えておくことが求められます。
こうした必要性をしっかりと説明することで、適切なタイミングや、早期のタイミングで矯正をはじめることを促すことが可能です。
矯正の事前相談
これまで矯正の相談は、来院しての相談が基本でした。
ヒアリングなどからはじめ、歯のレントゲンを撮影したり、歯型をとるなどして画像を見たり、どのように動いていくか、3Dシミュレーションをしながら説明が行われることもあります。
これによってイメージを膨らませ、矯正するかを決断してもらいます。
もっとも、期間が長くなるケースも多く、費用も高額になることが多いです。
そのため、決断までに時間がかかり、何度も相談を重ねる方も少なくありません。
通院の手間や負担を軽減
歯科医院は数多くありますが、すべての歯科医院で小児矯正や大人の矯正を行っているわけではありません。
採用している矯正の方法も、歯科医院によって異なります。
そのため、患者さんの中には遠方から来院する方もいます。
子どもの場合、親も仕事などで忙しかったり、習い事や塾の合間をぬったりして通院する方も多いです。
大人の場合は、仕事と両立しながら通院しなくてはなりません。
そのため、歯科医院の場所や技法、技術だけでなく、土日も診療しているかや、夜間も診療しているかなど、診療の曜日や診療時間で相談する歯科医院を選ぶ方もいます。
オンライン相談を導入し、事前相談で何度も来院する手間や負担を抑えられれば、より集客につながる可能性があります。
オンラインで事前相談
オンラインで矯正の事前相談をするにあたって、どのような点が大切でしょうか。
また、来院とは状況が異なる中で、どんなことができるでしょうか。
悩みをしっかり聞く
矯正を考えている方は、お子さんの歯並びの悪さに悩んでいたり、大人の場合は見た目のコンプレックスに悩んだりしている方が多いです。
悩みをしっかり聞き、体や生活面に支障が出ていないかなどを丁寧にヒアリングしましょう。
噛みにくい、滑舌が悪い、虫歯ができやすいなどの支障が出ていることもあります。
歯の状態を見せてもらう
可能であれば、カメラを使って歯の状態を見せてもらいましょう。
対面で口を大きく開いてもらうだけでも、ひどい場合ならすぐにわかります。
矯正にあたっては、しっかりと検査などが必要になりますが、矯正の必要性やどのくらいの期間がかかりそうかなど、およその目安のアドバイスが可能です。
現在の状況と矯正の必要性を説明する
現在どのような状態なのかを説明したら、矯正の必要性を丁寧に説明しましょう。
矯正をしないことで起こるデメリット、心身への影響などもわかりやすく伝えることが大切です。
矯正の方法について説明する
矯正方法は、大きく分けるとワイヤー矯正、マウスピース矯正があります。
ワイヤーが目立つのが嫌な方には、表側より期間はかかりますが、裏側矯正という方法もあります。
大人の方で歯の色も気にしているなら、マウスピース矯正をしながらホワイトニングという方法も可能です。
ただし、歯並びによって適切な手段は異なります。
場合によっては、歯をきれいに並べるために抜歯が必要なケースもあります。
矯正は期間も長くなり、生活にも影響が出るので、どんな風に行うのか不安な方が多いです。
そのため、選択できる方法を丁寧に説明し、場合によって抜歯が必要などマイナス面も伝えることが大切です。
矯正後のイメージを持ってもらう
模型や画像などを用いて、矯正するとどうなるかのイメージを持ってもらいましょう。
イメージを持ってもらうと、矯正をしたいというモチベーションが高まります。
来院時にレントゲン写真などを撮影した場合、その後のシミュレーションをオンラインで行うことにより、来院の負担を減らしたり、時間がとりにくい方の相談を早期に進めたりすることが可能です。
矯正期間やその間の生活について説明する
矯正中の不安を軽減することも、矯正をはじめるための決断につながります。
矯正中に起こり得ることや、対処法などを伝えましょう。
費用面の提案をする
矯正するかを決断するうえで、もっともハードルとなるのが費用です。
歯科医院にもよると思いますが、クレジットカード決済でポイントをお得に貯める方法や、デンタルローンで分割払いができること、医療費控除で税金の軽減ができることなどを説明しましょう。
払える可能性、負担が抑えられることなどがわかると、しっかりと検討してもらえます。
矯正中の経過観察
実際に矯正をする際は、来院による治療や処置が必要です。
いざ、矯正がはじまってからの経過観察は、来院が必要なケースもありますが、忙しい方などはオンラインでも行えます。
痛みと動き方のチェック
歯が動くときに痛みが生じることもありますが、動いたことによる痛みなのか、別の原因なのかを、痛いときに速やかにオンライン相談できると安心です。
歯の動きに合わせてワイヤーの調整をしたり、マウスピースの交換が必要になったりするため、オンラインで歯の状態をチェックし、必要と判断すれば来院してもらいます。
毎回、来院しなくても済むので、患者さんの手間や時間の負担を軽減できます。
仕事を早退してお子さまを送迎したり、交通費を払ったりする負担も軽減できるので、患者さんにもメリットが多いです。
気になるときにチェック
はじめてのことですから、矯正を行う中で気になることや、困ることも出てくるかもしれません。
経過観察のために来院したり、オンライン観察を受ける以外にも気になったりすることがあれば、気軽に相談できます。
早めに解決することで、思わぬトラブルを招くことを予防できるのもメリットです。