来院につながる歯医者のオンライン事前相談

歯医者はコンビニの数より多いといわれるように、地域によっては競合が多数あります。
数多くの歯科医院の中から選ばれ、集客につながるよう、オンライン事前相談の導入がおすすめです。
事前相談で虫歯が見つかったり、歯周病が疑われたりした際に来院を促すことで、早期発見、早期治療につながります。
歯列矯正や審美治療のコンサルティング、歯医者が苦手な方に来院を促す信頼関係作りにも役立ちます。
歯医者におけるオンライン事前相談のメリットや、できることを見ていきましょう。

歯医者のオンライン相談は無理?

歯医者は口の中や歯の状態を診て、虫歯や歯周病の治療を行ったり、歯列矯正や審美治療を行ったりします。
そのため、実践的な診察と治療が不可欠であり、オンライン相談にはなじまないように思えます。
しかし、事前相談という形で来院につなげるコンサルティングやアドバイス、虫歯や歯周病などの早期発見が可能です。

歯医者が苦手な方の第一歩

歯医者というと、子どもでも大人でも苦手な人は少なくありません。
音を聞くだけで恐怖を感じるなど苦手意識のある方は、虫歯かなと思っていても、なかなか来院できません。
そんな方が不安を取り除き、来院につながる第一歩として、オンライン相談が活用できます。
実際に診察室に入る前に、先生の顔を見て話をすることで、安心感が生まれたり、信頼関係が築かれたり、この先生だったら行ってみてもいいかなと思えるようになったりします。
お子さまも事前相談で先生の顔を見ておけば、実際に診察室に入ったときに見たことがある人だと思い、診察前から泣き叫ぶような事態を抑えることが可能です。

治療方針や方法を伝える

歯医者が苦手な方は「歯を削られるかも」「抜かれるかも」「痛いかも」と、過去の経験をもとにおそれています。
いきなり診察されて治療されるより、事前相談でしっかり話し合いを行い、治療方針や方法を伝えることで、安心して来院できるようになります。
たとえば、歯医者としてなるべく削らない、抜かない治療を方針としていることを伝えれば、安心して来院できる方もいるでしょう。
一方、症状によっては抜かなくてはならない場合も、どうして抜かなくてはならないのか、ほかに治療法はないのかを丁寧に説明することで、納得感が生まれます。
複数の選択肢がある場合には、患者の希望や考え方をじっくりと聞き、希望に沿った治療法を提案するなど、事前相談で丁寧なカウンセリングを行うことが大切です。

事前相談で早期発見・早期治療につなげる

事前相談でも、問診を丁寧に行ったり、口の中を実際にカメラで映し出して見せてもらったりすることで、虫歯や歯周病を発見できたり、その疑いがあることがわかったりすることもあります。
虫歯や歯周病が悪化する前に治療を促すなど、早期発見・早期治療につなげることが可能です。
虫歯や歯周病が悪化すると歯を失うリスクも高まるため、早期発見・早期治療ができるのは、患者にとってメリットが大きいです。

事前相談で来院につなげる

忙しくて歯医者に行く暇がない方、子育てや家族の介護で歯医者に行きたくてもいけない方、高齢の方、近くに歯医者がない方も、気軽に事前相談をすることで、早期発見につながる可能性があります。
検診のためだけに時間を作るのは面倒・難しいという方も、事前相談で異常を発見できれば、来院の時間を作ろうとします。
来院して検査や治療を受けるべきかの判断がつくのも、オンラインによる事前相談のメリットです。

競争が激しい歯医者で集客に役立つ

1つの地域だけでも、いくつも歯医者が乱立するような競争が激しい業界において、オンラインで気軽に事前相談できるようにすることにより、患者の取り込みが可能になります。
症状によっては、オンライン相談のみを定期的に行っていく患者さんもいます。
事前相談の結果、実際に来院して治療を受けてくれる患者も増やしていくことが可能です。

歯医者のオンライン事前相談でできること

歯医者によるオンライン事前相談では、どのようなことができるでしょうか。
実際に対面しなくても、できることは意外にあります。

問診を丁寧に行う

問診は歯が痛い、歯肉が痛い、口の中がネバネバする、口臭がひどいといった症状のヒアリングをはじめ、歯列矯正や審美治療の希望者なら、悩みや希望を丁寧にヒアリングします。
虫歯や歯周病は、食事内容や飲酒、喫煙、歯磨き習慣などの生活習慣を確認することで、より症状がわかることも少なくありません。

口の中を見せてもらう

患者さんがどれくらい対応できるかにもよりますが、カメラで映し出せれば、口の中を見せてもらうことも可能です。
細かく見ないとわからない点もありますが、歯肉の腫れや赤み、黒ずみなどをチェックできる場合もあります。

指導や提案を行う

虫歯や歯周病には至っていないケースや、症状が見つかってもすぐに来院できないといった方には、歯磨きの指導や禁煙など生活習慣の指導をすることも可能です。
また、治療方法の提案なども行えます。

治療方針や方法をしっかり伝える

同じレベルの虫歯でも、歯医者によっては削って治す、抜歯する、なるべく削ったり抜いたりせずに治すなど、治療方針や技術などが異なることがあります。
歯医者ごとに異なる治療方針や、今回のケースについての治療方法について詳しく伝え、患者が安心して治療に来られるようにしましょう。

イメージを持ってもらう

事前相談では、患者の悩みや希望に寄り添いながら、治療をするとどのようになるかイメージを持ってもらうことも大切です。
たとえば矯正するとどうなるか、何年くらいの期間がかかるのか、その間どのように過ごさなくてはならないのかを丁寧に説明します。
気になっている八重歯を抜くとどうなるかや、抜いた場合のメリット、抜いた日の過ごし方や腫れの度合いなども、詳しく説明しましょう。
ホワイトニングするとどのくらい白くなるかは、歯の模型などを用いて色の変化を示すことで、イメージを持ちやすくなります。
治療したときのイメージが持てると、治療を行うかどうかを決めやすくなり、安心して治療を受けることが可能です。

症状によってケアもできる

事前相談にとどまらず、症状によっては来院しなくてもできるケアや、アドバイスも可能です。
人によっては来院がなかなかできない方もいるので、それまでのケアのアドバイスなどを行えれば、症状の悪化を抑えられ、治療もしやすくなります。

予防歯科をスムーズに

歯医者の診療科目の1つである予防歯科の分野は、オンラインによる事前相談でも、かなりの部分のカバーが可能です。
予防歯科では、定期健診やブラッシング指導、歯のクリーニングや虫歯予防のフッ素コーティングなどが行われています。
歯のクリーニングやフッ素コーティングは、オンラインではできません。
しかし、歯の状態を見られれば、簡易的な定期健診が可能になります。

ブラッシング指導

歯科衛生士によるブラッシング指導も、オンラインで可能です。
歯科衛生士が歯の模型に歯ブラシを当てて、映像を見せながら指導します。
患者さんは、自分の歯で実際に歯ブラシを当てて、問題なくできているかチェックしてもらうことも可能です。

食生活や生活習慣の指導

虫歯や歯周病は、食生活や食事の仕方、歯磨きのタイミング、喫煙や飲酒などが影響することも少なくありません。
ライフスタイルをヒアリングしたうえで、予防や悪化防止のための指導ができます。