オンラインでメンタルヘルスの相談をするお互いのメリット

メンタルが病んでしまうと、誰にも会いたくない、外に出たくないという気持ちになったりする方も多いです。
実際に外に出たり、人に会ったりすると、不安や恐怖でパニックに陥ってしまうケースも少なくありません。
精神科医や心療内科医、心理カウンセラーなどに相談したい思いはあってもなかなかできず、1人で悩みを抱えている方も多いことでしょう。
そんな方の助けになるのが、オンライン相談です。
オンライン相談における、カウンセラー側および相談者側のメリットを見ていきましょう。

オンライン相談のカウンセラー側のメリット

メンタルヘルスに不調を抱えた方は、その症状や状況、気持ちにより、精神科や心療内科、心理カウンセラーなどの専門資格を持つ方のカウンセリングルームなどを利用したいと思っています。
また、本人は閉じこもっていても、心配した家族などがカウンセリングを受けさせたいと思っているケースが多いです。
もっともメンタルヘルスに不調が出ると、誰にも会いたくない、外に出たくないという気持ちになったり、不安や恐怖でパニックに陥ったりして、相談に行けない方が少なくありません。
ひきこもったり、落ち込んだりしている方を家族が連れ出すのも難しく、本人も家族も辛い思いをしているケースがあります。
そんな方やご家族に手を差し伸べられるのが、オンライン相談です。
メンタルヘルスの相談をオンラインにすると、対面相談に比べてさまざまなメリットが生じます。
どのようなメリットが生まれるのか、相談を受ける側の立場から見ていきましょう。

クリニックや個室のカウンセリングルームが不要

まず、クリニックやカウンセリングルームの開業や、運営面からのメリットをご紹介します。
クリニックやカウンセリングルームにより、対面でカウンセリングを行うのに加えて、オンライン相談を受けられます。
一方、来院型のサービスを行わずに、オンライン相談だけを行うことも可能です。
テナントを借りたり、個室を完備したり、感染症対策の仕切りなどを設けたりする必要がないので、コストを大幅に削減できます。
これからカウンセリングをはじめたい方も、オンラインだけなら自宅の部屋ではじめることが可能です。
パソコンやカメラ、インターネット環境を用意すればいいので、事業をはじめるにも低コストでスピード開業が目指せます。

患者が相談しやすい

カウンセリングに訪れる患者さんの場合、ある程度は積極的であり、外出が可能な人です。
メンタルヘルスに不調を抱えている方は、外出が難しい方やひきこもりの方も多く、来院が困難である方が少なくありません。
オンライン相談なら外出の必要がなく、行きかう人の目を気にする必要もありません。
ひきこもっていても、相談したいと思えば気軽に相談が可能です。
自宅からなら、家族の支援を受けつつ相談もしやすいので、悩める患者や家族のサポートがしやすくなります。

患者の幅が広がる

来院せずに相談できるので、ひきこもりやパニック障害などを抱えていて外出が難しい方をはじめ、遠方の方も気軽に相談が可能です。
メンタルヘルスは、体の病気やケガの診療と異なります。
体を触ったり、検査をしたりしなくても診療がしやすい症状であるため、全国の患者さんを対象にできるのです。

相談者側のメリット

メンタルヘルスにダメージを受けた方のオンライン相談は、カウンセラー側だけでなく、相談者側にもメリットがあります。
相談したいけれど相談できない方をはじめ、メンタルヘルスに不調を抱えてひきこもっている方を心配するご家族にとっても、頼れるのがオンラインによるサービスです。
どのようなメリットがあるのか、相談者側の立場から見ていきましょう。

外に行く必要がない

ひきこもりの方をはじめ、パニック障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)など、さまざまな事由で外出が難しい方や、外に出ることに不安を抱える方も少なくありません。
相談したい、今の状況を抜け出したいと思っていても、心療内科や精神科、カウンセリングルームなどに自ら出向くことが難しいと感じる人も多いです。
その結果、長くひきこもり生活が続いてしまったり、外に出られなくなったりと、社会生活に支障をきたします。
そんな方でも、オンライン相談なら外に出ることなく、自宅の部屋や自分が安心できる場所から気軽に相談が可能です。
オンライン相談を通じて、少しずつメンタルヘルスが改善されれば、外に出ることも次第にできるようになるでしょう。

人に会わずに済む

事件や事故に巻き込まれるなどしてPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えると、人が怖くなったり、信頼できなくなったりすることがあります。
恐怖障害や不安障害などを抱える方も「人が怖い」「会いたくない」と感じる方が多いです。
抑うつ症などさまざまなケースで、人がいる場所に出向くことや、人がいるところを通ることを嫌う方も少なくありません。
オンライン相談なら移動の時間がないため、直接人と顔を合わせたり、人と直接接触したりせずに済みます。
クリニックの受付や待合室で、人と顔を合わせることもありません。
カウンセリングのプロであるカウンセラーや医師とだけ画面越しに話せばいいので、心の負担が軽いです。
誰かに会うことや、誰かに見られていると感じるのが嫌でカウンセリングに行けなかった方も、安心して気軽にカウンセリングが受けられます。

相談していることを知られずに済む

メンタルが病んでカウンセリングを受けているとか、心療内科や精神科に通っていると知られるのが嫌だという方は多いです。
クリニックやカウンセリングルームなどに行く場合「入り口で誰かに見られるのでは」と不安があり、行けないという方も少なくありません。
オンライン相談なら、誰にも見られることなく、誰にも知られず気軽に相談できます。
外出せずに自室にこもってできるので、家族にすら知られずに済ませることも可能です。

ほかの人に聞かれず話しやすい

クリニックの個室やカウンセリングルームも、ほかの人から話を聞かれる心配はありません。
しかし、メンタルが弱っていたり、不安な症状が出ていたりすると、誰かに聞かれている気がすると心配になり、何も話せなくなる方がいます。
オンラインなら、一人暮らしの部屋や鍵のかかる自室、家族がすべて外出している間の相談など、自分が選んだ安心できる空間で気軽に相談ができるので、ほかの人に聞かれる心配がありません。
誰にも聞かれていないと安心できるので、相談もしやすくなります。

リラックスできる場所で相談できる

クリニックやカウンセリングルームなど、慣れない場所に行くと緊張してしまい、話せなくなる方もいます。
環境が変わることで不安になり、冷や汗が出たり、動悸がしたり、気分が悪くなる方も少なくありません。
そんな方も、オンラインなら居心地のいい場所、安心できる場所から気軽に相談できます。
自分の心を開放できる自宅や自室、ひきこもっている自分の空間など、自分の好きな場所から相談できるので安心です。
緊張が抑えられ、実際に対面して相談するよりも、より多くの話ができたり、詳細で深い話ができたりする可能性も高まります。
そのため、カウンセリングの内容も質が高まり、カウンセリングの効果が高まるのもメリットです。