旅行はオンライン相談が向いている業態

旅行代理店では、夏休みや年末年始、ゴールデンウイークなどの旅行シーズンに向けて、一気に相談窓口が混雑します。
窓口が混む時期に合わせて広いテナントを借りたり、人員を備えたりすると、忙しくないシーズンはコストの無駄が生じます。
繁閑の差がある業態では、オンライン相談を導入することで、コストを抑え、生産性を高めることが可能です。
旅行代理店でオンライン相談を導入するメリットや、活用の仕方について見ていきましょう。

旅行代理店は繁閑がある

旅行代理店は、相談窓口が混む時期と相談者が減る時期があります。
夏休みや冬休み、春休みや年末年始、ゴールデンウイークなどの旅行シーズンや大学生を中心とした卒業旅行の時期を控えて、航空券や新幹線などのチケット予約が開始される時期になると、一気に相談窓口が混雑するのです。
窓口が混むことで、待合室も満杯になります。
そのため、混むシーズンに合わせて広い待合スペースが確保できるテナントを借りたり、相談に対応する人員を備えたりしなくてはなりません。
休む暇もなく相談に応じ、閉店後に手続きの処理を行うなど、残業も増えて残業代もかさみます。
一方、混雑が緩和する時期は、待合スペースで待つ人もおらず、相談スタッフも手持無沙汰です。
広いテナントを借りる賃料や、運営を維持するための光熱費、人件費などのランニングコストが無駄に使われてしまいます。

コストダウンにつながる

繁閑の差が大きい旅行代理店では、オンライン相談を導入することで、コストダウンが可能です。
来店相談窓口を縮小したり、店舗数を減らしたりして、その分をオンライン相談に誘導することにより、賃料や光熱費、人件費などを抑えられます。
オンライン相談は、個人情報保護やシステムの要件さえ整えば、自宅からのリモートワークも可能です。
社員が子育てしながらのお仕事や、繁忙期だけ応援を頼むといったこともできます。

成約件数アップにつながる

来店窓口を減らしても、オンライン相談窓口を設ければ、顧客の対象は全国や海外にも広げることが可能です。
従来のように店舗のある近隣に暮らしている方や勤務している人だけでなく、検索によってWebサイトを見つけた方や、営業拠点がある地域に旅行したい人からも相談を受けられます。
ターゲットが広がるので、成約件数アップにもつながりやすくなります。

団体旅行のプランニングもスムーズに

近年、個人客は気軽に利用できる旅行サイトなどからホテルや旅館の予約をしたり、航空会社や鉄道会社のサイトでチケットを予約したりするケースが増えてきました。
一方で、団体旅行の場合は、旅行代理店にプランの相談から手配まで依頼するケースがまだまだ多いです。
団体旅行は企業や役所などの職員旅行や研修旅行をはじめ、学校の修学旅行などの人数が多い旅行、敬老会や地域やサークルの集まりなどの小規模な団体までさまざまです。

全国どこからでも気軽に相談できる

これまでであれば、地元の学校の修学旅行や地元の企業の社員旅行、地域の敬老会の旅行相談がメインであったのが、地域外からも相談が舞い込むようになります。
職場や自宅、仲間が集まっている場所から、気軽に相談できるのも便利です。
来店する手間も、担当者が職場や学校まで出張して打ち合わせする手間も省けます。

提案をより分かりやすく

団体旅行の希望者は、すでに行きたい地域や場所が決まっているケースもあれば、いくつかの候補で迷っているケース、日程や予算などに合わせて提案してほしいというほぼノープランのケースもあります。
これまでの提案なら、ニーズや予算などに合わせ、観光スポットを集めたコースや宿泊先のホテルなどを提案し、口頭や書面での説明やパンフレットなどを渡すなどしていたことでしょう。
最近では、各自でホームページなどを見てもらい、検討してもらうといった流れだったかもしれません。
オンライン相談なら、提案もより詳しく、分かりやすくでき、旅行プランのイメージを持ってもらいやすくなります。
担当者の顔を映し出すだけでなく、動画を流したり、画像を見せたり、すぐにホームページを見せたりして一緒に確認ができるためです。

個人旅行のニーズも取り込む

一般個人客は忙しい方も増え、混む旅行代理店を避け、オンラインの旅行予約サイトで直接予約する方も増えています。
もっとも、オンライン予約の場合、旅館やホテルのみの予約か、交通機関とセットの予約、行く先や宿泊先が決まったツアーがメインです。
行く先や宿泊先、交通機関をすべてオリジナルでプランニングしたいなら、やはり旅行代理店が向いています。

オンラインなら相談しやすい

旅行代理店に行くのは面倒な方や時間がとれない方、近くに旅行代理店がない方も、オンラインなら住んでいる場所を問わず、隙間時間を利用して相談ができます。
夜間対応など、オンライン相談の対応時間を広げることで、より相談者を増やすことも可能です。

個人旅行もきめ細やかにプランニング

家族旅行や友人との旅行、海外ウェディング、新婚旅行など、国内外への個人旅行もよりきめ細やかにプランニングができます。
旅行先の画像や映像、地図などを見せながら提案ができるので、イメージが持ちやすく、話し合いも進み、プランも決まりやすくなります。

旅行先やツアーの企画やプレゼン

オンライン相談では、従来の対面相談よりもツールの利用がしやすくなり、動画や画像を巧みに利用した提案が可能です。
旅行先の提案にあたって、旅行代理店オリジナルのツアーや企画の提供もしやすくなります。
自治体や地域の旅館組合や商工団体、観光所などと提携するなどし、オリジナルのツアーなどを企画することで、紹介手数料を得るなど収益源も増やせます。

地域とのマッチング

かつて町おこしなどを盛んにしていた自治体も、今の時代は自虐動画をはじめ、PR動画を使って旅行客や観光客の呼び込みに躍起です。
地域のPR動画を預かってオンライン相談の中で流し、団体旅行などの成約につなげるなど、地域を支援する取り組みもできます。

観光スポットや飲食店の提案

観光スポットや飲食店なども、印象に残るWebサイトを設けたり、独自のPR動画などを配信したりしています。
PR動画を預かってオンライン相談時にも流せますが、旅行代理店専用の動画などを撮影してもらうのもおすすめです。
施設のスタッフや、飲食店の店長や店員に動画や画像の撮影を依頼すれば、よりリアリティある魅力が伝わります。
団体旅行のプランや個人旅行のプランの中に、観光スポットへの立ち寄りや、昼食や夕食の場所として手配することで手数料を得るなど、お互いにWin-Winの関係が築けます。

ホテルや旅館の提案

旅行時にどのホテルや旅館に泊まるかは、顧客にとって重要なポイントです。
とくに、価格より宿泊先での食事や温泉、サービスなどの質を重視する顧客の場合、どのホテルや旅館を紹介するかで、旅行代理店への評価も変わります。
満足のいく宿泊先を提案できれば、次回以降も依頼してくれるかもしれません。
ホテルや旅館が自ら製作したPR動画を預かって流し、成約につなげる方法もありますが、よりオリジナル性を持たせるなら、旅行代理店の担当者自ら動画の撮影に行くのもおすすめです。
成約につなげたいホテルや旅館に実際に出向き、外観や内観、食事の内容や温泉、庭園やプールなどのおすすめスポットを実況付きで撮影します。
その旅行代理店でしか見られないオリジナル動画であるうえに、旅行のプロのガイド付きとなれば、顧客の興味もひけるでしょう。