ホテルや旅館のインバウンド需要を取り込むために英語によるオンライン相談を導入したい

少子高齢化で国内旅行をする人も減少していく中、海外からのインバウンド需要を取り込むことは、ホテルや旅館にとって収益拡大の大切な機会です。
国内旅行者は旅行予約のポータルサイトを利用する方が増え、検索上位に上らないと、なかなか予約が入らないかもしれません。
一方、海外からの旅行者はインターネット検索を駆使して、小さな旅館や地方のホテルを探し出してくれることもあります。
そんなとき、英語でオンライン相談ができると、インバウンド需要の取り込みにつながります。

海外からインターネット検索でアクセス

国内では、旅行サイトやホテル・旅館の予約サイトから、インターネット検索で予約を入れる人が増えてきました。
大手ホテルや、人気の高い老舗旅館が集まるポータルサイトは、ランキング上位のところに予約が集まりやすく、思ったように宿泊数が伸ばせていないケースも多いかもしれません。
小さな旅館や地方のホテルなどは、苦戦しているところもあります。
一方、外国人旅行者は、日本の日本語案内の旅行サイトは使えません。
そのため、海外の旅行代理店を通すか、直接インターネット検索をして、日本で行きたい場所を探している方が増えてきました。
日本人も知らないような秘湯や観光スポット、山奥の旅館などが、外国人旅行者で賑わっている不思議な現象も起こっています。
訪れた外国人旅行者がSNSで発信したことがキッカケで、多くの外国人に拡散され、訪れる人が増えるのです。
一度話題に上れば、日本人旅行者はあまり訪れないホテルや旅館も、外国人からのお問い合わせが殺到する可能性があります。

ダイレクトにお問い合わせを受ける

直接お問い合わせが入っても、英語で対応ができないと、なかなか予約を受けられません。
ポータルサイトや旅行代理店を通さず、ダイレクトに予約を受けられれば、手数料の支払いも発生しないので、収入にも影響を与えます。
そこで、英語でオンライン相談をする方法を考えることがおすすめです。

オンライン相談ツールの導入

海外からダイレクトに相談を受けたい場合、オンライン相談ツールを導入すれば、簡単にスタートできます。
ただし、問題は英語で対応できるスタッフがいるかです。
英語で対応できるスタッフの探し方は、いくつかあります。
ホテルや旅館に英語が堪能な人がいない、田舎だから英語ができる人が見つけられないなど、オンライン相談なんて無理だと思っていませんか。
オンライン相談だからこそ、実は問題を解決できる選択肢がそろっています。

英語ができるスタッフによる対応

ホテルや旅館に英語で対応できるスタッフがいれば、オンライン相談ツールを導入後、すぐにでも対応ができるようになります。

地域で英語ができる方に依頼

英語の得意なスタッフがいない場合は、地域の中に英語でオンライン相談に対応してくれる人がいないか、募集をかけてみましょう。
ホテルや旅館の従業員として、わざわざ出勤して勤務してもらう必要はありません。
オンライン相談なので、自宅でリモートワークができます。
子育てしながらなど、都合の合う時間だけ時給制でアルバイトをしてもらうか、一定の時間内で実際に相談に応じた件数だけ、出来高制で報酬を払うなどの方法も考えられます。
地域貢献をしたいと考えていた定年退職後の英語の先生や、老後に移住してきた方などが、ボランティアで引き受けてくれるかもしれません。
地域のネットワークがあれば、人手不足でなかなか人材が見つからない時代に、低コストでオンライン相談に対応してもらうことが可能です。

地域を問わず依頼が可能

スタッフにも地域にも、英語で対応できる人がいなくても、リモートワークが可能なので、地域外の方に外部委託もできます。
ホテルや旅館、地域の観光を案内するためのマニュアルと、宿泊予約のマニュアルなどがあれば、地域を知らない方でも対応が可能です。
もっとも、ホテルや旅館、地域の魅力を知っている方なら、より魅力を伝えてもらえます。
宿泊者にチラシを配布したり、ホームページやSNSで、地域の出身者や旅行に来たことがある方に向けて求人を出してみたりするのもいいかもしれません。

オンライン相談でできること

オンライン相談で、どのようなことができるでしょうか。
ホテルや旅館でインバウンド需要を呼び込むためにできることを見ていきましょう。

ホテルや旅館の案内や魅力を伝える

ホテルや旅館の魅力を伝えましょう。
立地や施設、設備、お部屋のつくりや提供されるお料理、温泉、そのほかのエンターテインメントなど、自慢の設備やサービスについて伝えます。
外国人からの質問に答えながら、丁寧に伝えましょう。
文化が違うので、ホテルや旅館のホームページやパンフレットなどで理解した認識と、実際が異なるかもしれません。
宿泊したときにイメージが違うと思われないよう、誤解がないように説明することが大切です。
ホテルや旅館のスタッフが対応している場合、カメラで撮影しながら、リアルタイムの画像などを見せることも可能です。

周辺観光の案内や提案をする

ホテルや旅館周辺の観光案内、観光のモデルコースなども案内しましょう。
外国人から観光スポットに関する質問が来ることを想定し、周辺の観光地の情報をまとめたり、マニュアルを作成しておいたりするとスムーズです。

客室の予約をとりつける

オンラインで来日日程や宿泊日、人数と連絡先などをヒアリングし、宿泊予約を受け付けることも可能です。
ホテルや旅館に興味を持ってのお問い合わせから観光案内などを通じて、宿泊予約までワンストップで対応できれば便利ではないでしょうか。

オンライン相談へつなげる工夫

オンライン相談窓口を設置しても、お問い合わせが入らないのでは意味がありません。
従来、電話やメールなどで英語のお問い合わせがよく入っていたホテルや旅館も含め、これからも相談件数が増やせるように工夫が必要です。

SEO

インターネット検索で見つけてもらえるよう、SEOを行いましょう。
英語対応のホームページやSNSにより、魅力的な画像とともに英語で情報発信できるとベストです。
英語対応が間に合わなくても、とりあえず日本語版でランキング上位に上るようにし、オンライン相談窓口の存在をアピールしましょう。

海外向け観光案内サイトへのリンク

市区町村や地域の観光協会では、インバウンド需要を取り込むために、海外向けに英語の観光案内サイトなどを設けていることが多いです。
海外向け観光案内サイトには、ホテルや旅館を紹介するコーナーがあり、すでに概要や所在地、連絡先などを掲載しているかもしれません。
紹介ページにホームページへのリンクだけでなく、オンライン相談窓口へのリンクもはることで、海外からの相談を呼び込むことにつながります。

近隣の観光スポットや観光案内所でQRコードの掲示

外国人旅行者の中には、バックパッカー的に観光地を周りながら、その日に宿泊する宿を安く探している方などもいます。
近隣の観光スポットや観光案内所に、ホテルや旅館のオンライン相談窓口にアクセスできるQRコードを掲示してもらいましょう。
手持ちのスマホでQRコードを読み込んでもらい、直接お問い合わせをしてもらえます。
QRコードを表示するチラシやポスター、ボードなども、宿泊先の相談窓口やホテル、旅館の予約窓口であることがわかるようなデザインにすることがポイントです。